WHERE WE DIG.-食品部-
地球上を探しまわる。
日本がまだ見ぬ美食がある。
チーズをはじめとする乳製品から、パスタやオリーブオイルまで。外国食材を発掘し、日本のメーカー・問屋・外食店・小売店につなぐのが、食品部の仕事。ある社員は食材を探しに世界を飛びまわり、ある社員は飲食ニーズを探りに日本を飛びまわる。すべては、新しい食材や料理を、日本の食卓や新しい美食スタイルとして日本の消費者に提案するために。
チーズといえば、野澤組。
ピザトーストの
発案者でもあります。
食品部の売り上げの90%以上を占めるのが、ナチュラルチーズ。1931年に日本ではじめて輸入したのが何を隠そう野澤組です。オランダのチーズ会社とは、約90年という長いお付き合い。1964年の東京オリンピックの頃、まだ日本人に馴染みのなかったナチュラルチーズ文化を広めようと考案したレシピが、あのピザトースト。電器メーカーに横置き型のトースターを開発してもらい、セットで喫茶店に売り込んだことで、全国に広がるきっかけになりました。深い知識と斬新なひらめきを活かしてのチーズ開拓は、現在も続いています。たとえば、スイスのモッツァレラチーズ。個別急速冷凍により、1つひとつがくっつかず、しかも賞味期限が冷凍していないチーズと比べて1年半ほどと長い。扱いやすいこの商品は全国のパン屋に人気です。ラクレットやチーズフォンデュのイメージが強いスイス。クリームチーズも開発中です。
国際交流は続く、いつもどこでも。
新型コロナ流行前は海外出張も多かった食品部。海外出張の目的は新規開拓だけじゃありません。昔から長く付き合うサプライヤーとの関係を深めるのも大事な目的です。限られた人数で欧州全域のサプライヤーをカバーしているのは、フットワークの軽い野澤組だからこそ。長い付き合いと信頼により、野澤組に日本での独占販売権を託す海外サプライヤーも多い。このコネクションこそが国内からも野澤組が信頼される理由です。
野澤組が行くだけでなく、サプライヤーが日本に来ることも。いらっしゃった全員を連れてのパーティーなどでおもてなし。今も取引先としてオンラインでの密なやりとりは続いていますが、早くコロナ禍が明けて、社外の仲間たちの顔を見たいなあ。これ、私たちの本音です。出張再開をお楽しみに。
営業だけじゃない。
品質管理、開発、
マーケティングがあるから強い。
もちろん、商社として営業が仕入れて売るだけではありません。これまでなかった新しい取り組みにもチャレンジし、マーケティングにも力を入れていきます。商品開発や顧客開拓に役立てるため、開発担当は調理技術を活かして商品に合った料理を考案する仕事を中心に行い、営業スタッフと一緒にお客様へ提案。ヒット商品の誕生を支えます。
また、営業、開発・マーケティングの他にも、重要な役割として品質管理担当もいます。問題が起きぬよう、商品についてサプライヤーと密にやりとり。もしも問題が起きた時には原因を究明し、対策を練る。営業と同じく海外へ飛ぶことも、国内をまわることも。この積み重ねがあってこそ、安心安全の商品が提供される。それぞれの役割を発揮するチームワークで、商品を届けています。
-DIG&DIGなエピソード-
チーズにどっぷり詳しくなる。
チーズの歴史は古い。そこにはストーリーがあります。起源を辿ると、ほとんどがヨーロッパ。ゴーダチーズはオランダのゴーダ村、マンステールはフランス語で修道院という意味の名前、モッツァレラは引きちぎるという意味のイタリア語に由来する。他にもロックフォールは今もなお、フランス中央山塊の洞窟で熟成されていることや、イタリアでは牛肉のタリアータにグラナパダーノと呼ばれるチーズが使われていることを知る。頭の中にはカタカナの固有名詞がたくさん。食品部社員の特徴です。
-私のDIG&DIG-
チーズが大好きで入社。
ビッグな商人になりたい。
T.M食品部2019年入社
チーズが大好きで入社。
ビッグな商人になりたい。
売り出せ、「CheeseTime」。
小売店への販売リーダーをしています。自分が提案した商品で印象に残っているのは、2種のチーズを組み合わせたアソートチーズ、「CheeseTime」シリーズの「小さなご褒美セット」。おうちでの一人飲みや、おつまみに向けて、ちょっとしたご褒美にというコンセプトの元、開発されました。売り先ゼロの状態から販売店開拓をスタート。市場では他社競合品の数種類のアソートチーズに比べ値が張る商品でしたが、根気強い提案で大手流通チェーンでの販売が決定。商品を陳列する棚のスペースの都合もあり、商品パッケージの形や大きさにも制約が出るなか、もともとの商品のまま受け入れてもらえたのが成果ですね。商品が店頭に並ぶのを見るとやりがいを感じます。
商品を売るだけだと一方的。
知識やトレンドまでも提案する。
ただ商品を売る仕事ではないと思っています。商品だけでなく、知識も届ける。背景知識まで伝えてあげると、商品が印象に残りやすい。製造方法から熟成期間、生乳の種類、産地など細かいところまで勉強。たとえばオランダのゴーダチーズは、牛のエサとなる牧草や熟成期間の違いによって、味が全然違うんです。マニアな知識、蓄えていますよ。勉強のためにたくさん食べていたら、気をつけないと太るんですよね。大好きなクリームチーズは特に脂質が高くて(笑)。
憧れのNYに住みたい。
20代で叶えるイメージ、
描いています。
めざすは海外駐在員。ニューヨークは最先端の食のトレンドが集結する街。そこに身を置いて肌で学んでみたいですね。生活の質も上がりそうですし(笑)。とはいえまだまだ半人前なので、まずは国内の食にまつわる情報やルールをマスターしないと。英語も内定をもらってからかなり勉強しました。駐在員を増やしていきたいという会社の方針もあるので、若手駐在員のチャンスもあると思います。20代のうちには駐在員。イメージはできています。