NO DIG, NO LIFE.-畜産部-

凍結精液から競走馬の輸送まで。
日本の酪農に新風を吹き込む。

畜産部は、通称「L:Livestock(家畜)」。L1は、凍結精液の輸入と販売がメイン業務。血統の管理、遺伝子検査などもおこなっています。L2では、競走馬の輸送、緬羊などの生体の輸入、受精卵の輸入販売をおこなっています。長い歴史と世界とのネットワークを武器に、日本の酪農をもっと楽に、もっと儲かるようにサポートするのが畜産部のミッションです。

遺伝子を制するものは酪農を制す。
世界最高峰の遺伝子を、
日本の酪農に。

主力商品の凍結精液は、アメリカのワールドワイドサイアーズ社とカナダのシーメックスアライアンス社から輸入。遺伝子研究の進む北米の最大手2社から最新のものを仕入れるコネクションを形成しています。海外でも評価の高いこの2社と長い付き合いをしていること自体が、野澤組が酪農家から信頼される強みです。
農家では輸入した精液を、すでにいる雌牛に人工授精させます。牛の質は日々の飼い方で7割決まると言われているものの、それでも残りの3割は遺伝。狭い日本だけでなく、広く世界から優秀な遺伝子を取り入れるために、凍結精液は輸入されます。農家によって異なる要望を営業が詳しく聞き込み、ふさわしい精液を選ぶ提案力が、私たちの自慢です。雌牛に代理出産させるための受精卵も扱っています。

商社というより、科学者。
根拠のない商品は
売りたくないから。

凍結精液や受精卵に人気が出るほど、酪農の世界では遺伝子が重要視される。だから畜産部では、遺伝子のプロであるコンサルタントを東京と北海道に抱えています。その業務は主に2つ。1つはゲノム検査。1頭1頭の遺伝子情報を調べます。
もう1つが、それら調べた情報をシステムに落とし、経営の指標となるデータを作成すること。牛たちの品種改良を進めるなかで最も危険なのが、過剰な近親交配です。限られた数のいい牛といい牛を交配させるうちに近親交配が進み、牛が病気に弱くなる。そうならないように、細かく数字を管理。どの凍結精液を使えばよりよい牛が生まれ、しかも近親交配にならないかを提案。商社として売れば終わり、では恥ずかしい。商品に責任を持ち、お客様の今後のためになりたいから。

牛だけじゃない。
羊、ヤギ、アルパカ、競走馬。

生体輸入も行っています。1900年、宮内庁向けに馬をイギリスから輸入したのが始まりです。扱う種類は馬や牛だけでなく、羊、やぎ、水牛からなんとアルパカまで。お客様から依頼を受ければ、手がけたことのない動物もツテを探しまわり、何としても輸入につなげる。そうして経験を重ね、慎重に輸送するノウハウを育ててきました。
それを活かして手がけているのが、競走馬の輸送。競走馬は1頭1頭の価格が高いため、最高レベルの安全性が求められます。万が一、輸送中に健康を害してしまったら、出場レースの結果にも支障が出る。だから失敗できない。貨物機を使い、日本の馬を海外へ、海外の馬を日本へ運ぶ。運んだ先のレースでその馬が活躍する。嬉しい場面です。

-DIG&DIGなエピソード-

世界一かわいい羊、
ヴァレーブラックノーズ。

お客様から世界一かわいい羊がほしいとの要望が。調べると、それはヴァレーブラックノーズと呼ばれる、顔や膝の部分に黒を交えた白黒の愛らしい動物でした。パンダもそうですが、白黒のやわらかい毛に覆われた姿はなんでこんなにもかわいいんだろう? サプライヤーに問い合わせ、すぐに輸入許可を確認。要望に応えるべく、画策中です。

-私のDIG&DIG-

九州にも近畿にも中国にも
四国にも
カナダにも行った。
たった入社2年半で。

福島 央畜産部2018年入社

九州にも近畿にも中国にも
四国にも
カナダにも行った。
たった入社2年半で。

日本を救いたい。
海外と関わりたい。
ビジネスをしたい。ぜんぶ叶った。

滋賀県の実家は乳牛を育て、牛乳を生産する専業農家。日本の農業における働き手不足は、親の姿を直近で見て痛感していました。農業に携わり、この問題の解決に貢献したい。それとは別に、大学で国際環境を学んでいたので、ビジネスパーソンとして最前線で海外に関わりたい思いもありました。それがぜんぶ叶ったのが野澤組です。海外メーカーと協力し、農家の経営に役立つ商品を提案できています。コンサル業務で用いるシステムを学びに、カナダへ飛ぶ機会ももらえました。

お前のオススメなら買うよ。

研修を終えた1年目、最初の配属は九州。初めて1人で訪問した農家さんには、こっぴどく怒られたんです。緊張してゴールも見えずに話していたら「何言ってるんだ。次までにちゃんと考えてこい」って言われて。正直、行くのが嫌だった時期もあります。でも徐々に信頼され、1年が経った頃には「オススメはなんだ? お前に言われたら買うよ」と言ってもらえるように。その時はすぐに答えず、何がオススメかじっくり考えた。真剣に向き合った時間の分だけ、信頼が増すんです。

西日本はわかった。
じゃあ次は、海外かな?

今は配属が変わり、神戸で駐在員をしています。担当エリアは近畿・中国・四国の3地方で、お客様は150軒ほど。自分が担当する凍結精液だけでなく、他の製品やコンサルを利用されているお客様を含めて、いくつもの農家さんのもとへと訪問してまわっています。転勤したからこそ、地方ごとのニーズの違いが実感できました。近畿・中国・四国では乳牛が、九州では和牛が人気。北海道はまた違うらしいし、海外だともっと違うはず。いずれは駐在員として海外も知りたいですね。